神経・筋疾患患者に対するロボットスーツHAL®を用いたリハビリテーション実施における観察的研究 疾患や群間、病期による差の検証

1.研究の対象

 2017年11日~2022831日の期間で、当院でロボットスーツHAL®による歩行運動処置を受けた18歳以上の神経・筋疾患の方

対象疾患:脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、Charcot-Marie-Tooth病、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、先天性ミオパチー、筋ジストロフィー症

2.研究目的・方法

 ロボットスーツHAL®HAL)を用いた歩行運動処置は2016年より神経・筋疾患8疾患に対して公的医療保険が適応となりました。この8疾患は障害部位が様々であるため、障害部位や疾患ごとにどのような効果の特徴があるのかを観察する必要があります。
 このため、HALによる歩行運動処置を実施された方のカルテ情報、装着記録を使用し、HALによる効果の特徴についての分析を行います。

3.研究に用いる試料・情報の種類

(1)歩行運動処置の実施状況
 実施日や時間などのスケジュール

(2)評価項目
 a)歩行運動処置の実施前後評価
  筋力(膝関節屈曲および伸展トルク)、バランス(Timed Up and Go test)、
  歩行能力(2分間歩行テスト)、体成分測定結果(InBodyによる筋量測定値)
  血液検査結果(血清クレアチニンキナーゼ等)、
  HALの訓練効果に関する感想(Visual Analogue Scale、自由記載のコメント)
 b)歩行運動処置実施期間中の診療録の情報
  他部門情報(疲労感や皮膚障害などの情報、上記以外の身体的な変化、HALに関する感想等)
 c)歩行運動処置の介入記録
  HALの調整に関する項目(アシスト量、アシストバランス、設定に工夫を要した点等)、
  介入時間、歩行量、実施中の医師・理学療法士および患者のコメント、
  ビデオ映像(個人が特定できないように加工したもの)、
  その他の情報(疼痛・外傷・過度の疲労感等)
 d)疾患情報・基本情報に関して
  年齢、性別、身長、体重、疾患名、病歴、既往歴、併存疾患名、理学療法評価情報、
  作業療法評価情報、言語療法評価情報

4.お問い合わせ先

 本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
 ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

 また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

 

<照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先>
 茨城県立医療大学付属病院 リハビリテーション部 理学療法科
 研究責任者 理学療法士 仲澤 諒
 住所 〒300-0331 茨城県稲敷郡阿見町阿見4733    Tel 0298889216(理学療法科直通)