茨城県立医療大学付属病院専門研修フェロー

はじめに

我が国は諸外国に例を見ない早さで人口の高齢化が進んでおり、21世紀の半ばには、国民の3人に1人が65歳以上という超高齢化社会の到来が予測されています。このような社会の中においても、誰もが住み慣れた地域で安心して豊かに暮らせる社会を実現することが必要です。リハビリテーション医療は事故や病気などにより障害を負った患者さんが、その人らしく生活できるよう、患者さん一人一人の状況に応じて診療計画・目標をたて、多職種によるチーム・アプローチを行っており、その重要性はますます高まってきています。しかしながら、全国的に見てもリハビリテーション専門医は極端に少なく47名しかおらず、地域のニーズに応える医療が提供できる状況とはとても言えません。

また、リハビリテーション医を志していない方であっても、超高齢化社会を迎えるにあたり、急性期病院から家庭医への橋渡しとしての役割や総合診療医の視点など、当院でのリハビリテーション医療を中心とした全人的医療の経験は必ず貴重な財産になると考えます。当院はリハビリテーション専門病院であり、医療大学の教育病院でもあります。県内では数少ない小児のリハビリテーションも実施しております。2021年には内科専門医が赴任しています。この研修制度を通じ、チーム・アプローチを主軸としたリハビリテーション医療の充実に寄与したいと考えています。

当院のある阿見町は茨城県南部に位置し、成田空港、茨城空港、東京都内やつくばへのアクセスも良好です。また、近くにアウトレット施設もあり、自然豊かな場所にありますので、快適な環境で働くことが可能です。皆様の積極的なご応募をお待ちしています。

研修医運営委員長 河野 了

対象者

  • 医師免許を有し、臨床研修2年を終了した方又は終了見込みの方。
  • リハビリテーション医療に関する幅広い知識の習得又は日本リハビリテーション医学会認定の「専門医」の取得を目的として研修を希望する方

研修医の種類

  1. 一般医コース:リハビリテーション医療に関する幅広い知識の習得を目的として 研修する。
  2. 専門医コース:リハビリテーション医療の専門的な知識の習得及び医学会認定の 「専門医」の習得を目的として研修する。

定員

一般コース・専門コースにかかわらず5名以内

研修プログラム

別に定める研修カリキュラムによる。

募集方法

選考方法

募集要項をご覧ください

待遇

身分

茨城県の会計年度任用職員

勤務時間

月曜日から金曜日までのうち週29時間(勤務日・時間は別途ご相談します)

給与

茨城県の規程による(職歴・学歴を考慮した額になります。)
(参考)臨床研修修了者(卒後2年以上経過者)月額328,100 円(令和2年度実績)

手当

通勤手当、宿日直手当(1回 21,000 円)
賞与 年2回2.55か月分(令和3年度)
ただし,初年度は勤務期間に応じて決定する。

休暇など

夏期休暇3日、採用時及び採用6ヶ月後に有給休暇5日ずつ付与

その他

院内保育所(有料)完備

手続きについて

(1)提出いただく書類

医師(研修医)申込書(様式第1号)履歴書(様式第2号)
医師免許証及び保険医登録票の写し
※履歴書は必ず表裏1枚に両面印刷してください。

(2)送付先

〒300-0331 茨城県稲敷郡阿見町阿見4733 茨城県立医療大学付属病院 病院管理課

(3)募集期間

随時

(4)採用予定日

随時

研修医のこえ

『整形外科、リハ科、小児科の研修医を経験して』

清水如代

当院での勤務前は整形外科医として研修を積んでいました。急性期病院が多く一年ごとに異動していたため、一人の患者と長期にわたり向き合うという経験が乏しいことが自分の弱点と感じていました。そのため、かねてから興味があったリハビリテーションに関わるために当院での研修を希望しました。

当院の特色は『患者中心のチーム医療』が実践されているということです。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、管理栄養士、ソーシャルワーカーとそれぞれ得意分野が違う人たちが、知恵を出し合います。リハビリテーションの奥深さを感じて疾患を問わず関われるようになりたいと、リハビリテーション科、小児科のローテーションを希望しました。疾患を相手にするのではなく、人間同士が向き合う『リハビリテーション』を経験することができました。

当院は、どの科に進むか決めかねている研修医にとっても、いろいろな経験ができる恵まれた環境にあります。保育所も併設されており、育児をしながらも勤務ができるという利点もあります。ご興味のある方は一度見学に来ていただければ、たくさんの笑顔に会えることと思います。

研修医のこえ