放射線技術科
本院放射線科で施行できる画像検査
- 一般X線検査
- X線TV検査
- CT検査
- MRI検査
- X線骨密度測定
- 核医学検査(SPECT/CT装置による検査)
検査依頼をご希望される医療機関はこちらから
CT検査
検査概要
CT検査とはコンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略であり、体の周りからエックス線をあて、体を透過したエックス線の分布をコンピュータで解析し、体の断面を撮影する検査です。CT検査は、造影剤を静脈から注射して検査をすることがあります(食後3時間以上経過してから検査します)。
検査前の注意
- 造影CT検査を行う場合、過去に造影剤で副作用が出た方や喘息の方、腎機能に障害のある方はリスクが高いとされており注意が必要です。事前に担当医師へご相談ください。
- ペースメーカーを装着されている方は検査前に担当医師または担当診療放射線技師にお申し出下さい。
- 撮影範囲に金属製の物体(入れ歯・金属性のボタン・ベルト・ファスナー・女性下着のワイヤー等)がある場合は検査の妨げになりますので、検査前にはずし検査着に着替えていただく場合があります。プラスチックのボタンなどは問題ありません。
- 妊娠している方や妊娠可能性のある方、授乳中の方は検査前に担当医師または担当診療放射線技師にご相談ください。
検査の流れ
- 検査室に入り、衣服についている金属をはずします。場合によっては検査着に着替えたり入れ歯等をはずしたりします。
- CT装置の寝台の上に仰向けに寝ます。仰向けが苦痛の方は事前にお知らせください。
- 位置を決めて検査が始まります。検査中は動かないでください。造影検査を受ける方は、造影剤注入のための注射をします。
- 腹部や胸部の検査では、動きによる画像の歪みを防止するため、呼吸を止めて検査します。アナウンスの指示に合わせてください。
- 検査中に体の異常を感じたら、我慢せずにすぐにお知らせください。検査中は検査室の担当診療放射線技師とマイクを通して会話ができます。
- 検査時間は概ね20分程度です。
MRI検査
検査概要
MRI検査とは磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略であり、大きな磁石と電波を使って体の内部を画像化して表示します。体の中には多くの水分が含まれていますが、MRI検査はこの水を構成する水素原子に磁石と電波を使ってその位置を解析し、体の断面を撮影する検査です。MRI検査は放射線を使用せず、ラジオ波(FMラジオ程度の周波数)を使用しますので、被ばくの心配はありません。MRI検査は、造影剤を静脈から注射して検査をすることがあります(食後3時間以上経過してから検査します)。
検査前の注意
- 造影MRI検査を行う場合、過去に造影剤で副作用が出た方や喘息の方、腎機能に障害のある方はリスクが高いとされており注意が必要です。事前に担当医師へご相談ください。
- 次に該当される方は、必ず担当医師または担当診療放射線技師にお申し出下さい。
・手術や治療によって、以下に記した磁性のある金属類が体内にある方
・ペースメーカー(当院ではMRI対応機器を装着されている場合でも検査は行いません)、脳動脈クリップ、ステント、金属製人工弁、各種シャント、カラーコンタクト、人工内耳、金属製義歯、子宮内避妊器具、補聴器等
・ニトログリセリン真皮浸透絆創膏を使用している方
・妊娠している方や妊娠可能性のある方、授乳中の方
・閉所恐怖症の方
・刺青のある方 - 金属類(入れ歯・金属性のボタン・ベルト・ファスナー・女性下着のワイヤー、時計、携帯電話、鍵、カイロ、湿布、エレキバン、各種アクセサリー)や磁気カードは検査室内に持ち込むことができません。
- 化粧品の中に金属を含むもの(アイシャドー、マスカラなど)があります。検査当日はそれらの使用をお控え下さい。
検査の流れ
- 検査室に入る前に、体についている金属類をはずし、体内金属を確認します。検査着に着替えます。
- MRI装置の寝台の上に仰向けに寝ます。仰向けが苦痛の方は事前にお知らせください。
- 位置を決めて、狭い機械の中に入ってゆきます。検査が始まると工事現場のような大きな音がしますが、驚かないでください。また、検査中は動かないでください。造影検査を受ける方は、造影剤注入のための注射をします。
- 腹部や胸部の検査では、動きによる画像の歪みを防止するため、呼吸を止めて検査します。アナウンスの指示に合わせてください。
- 検査中に体の異常を感じたら、我慢せずにすぐに連絡ブザーを押しお知らせください。検査中は検査室の担当診療放射線技師とマイクを通して会話ができます。
- 検査時間は概ね30分程度です。
核医学検査
検査概要
放射線を放出する少量のくすりを静脈から注射し、検査用のベッドの上で静かに横になっている間に、放射線を検出する装置を用いて体の中の様子を画像にする検査です。この装置はCT装置と核医学装置を組み合わせています。核医学装置にCT装置を搭載することで、それぞれの画像を融合することができます。これにより短時間で正確な診断が可能となります。
検査前の注意
- 撮影範囲に金属製の物体(入れ歯・金属性のボタン・ベルト・ファスナー・女性下着のワイヤー等)がある場合は検査の妨げになりますので、検査前にはずし検査着に着替えていただく場合があります。プラスチックのボタンなどは問題ありません。
- 妊娠している方や妊娠可能性のある方、授乳中の方は検査前に担当医師または担当診療放射線技師にご相談ください。
- 乳幼児がいる方は、赤ちゃんを抱くのを半日程度は避けたほうがよい場合があります。検査前に担当医師または担当診療放射線技師にご相談ください。
- 検査に使用する薬剤は、検査を受けられる患者さんの為だけに注文します。キャンセルされる場合は検査前日までに画像診断受付までご連絡ください。
検査の流れ
- 検査室に入り、衣服についている金属をはずします。場合によっては検査着に着替えたり入れ歯等をはずしたりします。
- 薬剤を静脈注射で投与します。
- 薬剤が目的の部位(臓器)に集まるまで待ちます。
- 装置の寝台に仰向けに寝ます。仰向けが苦痛の方は事前にお知らせください。
- 検出器が体のすぐそばまで近づきますが、きれいな写真を撮るために必要です。
- 時間をおいて撮影したり、カメラが体のまわりを回転して撮影したりします。
- 検査中に体の異常を感じたら、我慢せずにすぐにお知らせください。検査中は検査室の担当診療放射線技師とマイクを通して会話ができます。
- 検査時間は数分で終わるものから約1時間かかるものがあります。(検査によって更に数時間後にも撮影を行うものがあります)
検査に関するQ&A
X線検査
X線検査の被ばくはどのくらいですか?
一回の撮影で用いる線量はごくわずかです。胸部X線写真撮影の一回の被ばくは、我々が1年間に浴びる自然放射線の1/50程度です。被ばくについて不安がある場合、担当の診療放射線技師にお尋ねください。
X線は室内に残っていますか?
X線が室内に残ると言う事はありません。電球の光と同じで、スイッチを入れた時だけX線が出て、スイッチを切ればX線も消えます。
検査着に着替える必要がありますか?
ボタンや下着の金属、シャツのプリントなどは画像に写ってしまい、診断の妨げになることがあります。再度撮影することにならないように、検査着に着替えてもらうことが多いです。また、ネックレス・エレキバン・湿布・ホッカイロなども同様の理由で、事前にはずしていただきます。
CT
CT検査の被ばくが身体に影響しますか?
1回のCT検査で身体に影響が生じるような線量には到達しません。仮に、短期間に複数回のCT検査を数回受けられても影響が蓄積するわけではありませんので、障害の発生につながることはありません。それよりも患者様が定期的に検査を受けられて、疾患を早期発見されることの方がはるかに有益です。
MRI
検査の音は何の音ですか?
音は画像を撮る時に発生するものです。これは、信号の位置を特定するためにコイルに電流を流し、そのコイルが振動する音です(仕組みはスピーカーと同じ)。検査中は耳栓などで防音して検査をすることも可能です。音が気になる場合は、検査担当者にお知らせ下さい。
金属などを身に着けてMRI検査を受けてしまうとどうなりますか?
MRIは強力な磁石を使用しているので、金属品が磁石に吸引されたり、電子機器(時計など)は壊れたりする事が考えられます。また、MRIは電磁波を使用しているため、金属が加熱されることが考えられます。検査前に診療放射線技師からの注意事項をご確認下さい。
核医学
CT、MRI、超音波などの検査とどう違うのですか?
核医学検査は、おもに臓器の働き(機能)を調べます。放射性医薬品がどのような速さで、どこに、どれだけ集まってくるかを調べることで、病気の状態を、形の異常が現れる前に診断することも可能です。それと比較して、X線検査やCT検査、MRI検査などは、臓器や腫瘍の位置や形、大きさを調べることが多いです。このように必要な検査を組み合わせて行うことで、治療方針の決定や、治療効果を判断することができます。