臨床研究のお知らせ
パーキンソン病患者に対する短期入院リハビリテーション効果の後方視的研究
1.研究の対象
2019年4月1日~2020年4月1日の期間で当院で短期入院リハビリテーションを受けたパーキンソン病患者
2.研究目的・方法
パーキンソン病は、バランス能力が低下し、日常生活で転倒しやすくなります。一方で、パーキンソン病患者に対する在宅での継続した運動療法や短期 入院リハビリテーションは、転倒を予防することができると他施設の研究で報告されています。しかし、短期入院リハビリテーションによるバランス機能の 改善についてまだ十分に検証されていないため調査する必要があります。
このため、当院で短期入院リハビリテーションを実施されたパーキンソン病の方の診療録を使用し、短期入院リハビリテーションによるバランス機能を 含めた身体機能の変化とそれに伴う心理的な変化を分析します。
3.研究に用いる試料・情報の種類
診療録の情報:年齢、性別、疾患名、既往歴、経過、身体所見、神経学的所見、日常生活自立度
バランス能力評価:
- miniBESTest:バランス能力を測定する評価
- Timed Up and Go test:動的なバランス能力と移動能力を測定する評価
歩行能力評価:
- 10m歩行テスト:移動能力を測定する評価
- 6分間歩行:歩行の体力を測定する評価
パーキンソン病特異的な評価:
- Hoehn and Yahr分類:
パーキンソン病の重症度を測定する評価 - Unified Parkinson’s disease rating scale partⅢ:
パーキンソン病の運動能力を測定する評価 - The Parkinson’s Disease Questionnaire 39:
パーキンソン病の方の日常生活を質問紙で調査する評価 - The Freezing of Gait Questionanaire:
パーキンソン病のすくみ足の症状を質問紙で調査する評価
4.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出 下さい。
また、資料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんの で、下記の連絡先までお申 出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
<照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先>
茨城県立医療大学付属病院
リハビリテーション部 理学療法科
研究責任者 理学療法士 金澤 淳史
住所 〒300-0331 茨城県稲敷郡阿見町阿見4733
Tel 029-888-9216(PT科直通)(内線 8172)