臨床研究のお知らせ
車椅子バスケットボールにおける二次的障害予防と競技力向上に関する研究
1.研究の対象
- 障害者スポーツ協会に依頼され、当院にてメディカルチェックを行う車椅子バスケットボール選手
- 本学学生及び教員の健常者による車椅子バスケットボール選手
- 本学学生及び教員の健常者によるスタンディングのバスケットボール選手
2.研究目的・方法
目的:
車椅子バスケットボールの二次的障害予防と競技力を高めるために、
- 障害者スポーツ協会に依頼され、当院にてメディカルチェックを行う障害者車椅子バスケットボール選手のメディカルチェック・必要と考えられた追加検査を行い、二次的障害の把握をすること、
- 栄養状態・心理面についての質問紙による調査、休養・睡眠状態と生活のリズムについて調査を行いコンディショニングのデータを得ること、
- 競技特異的な動作中の上肢・体幹の運動学的解析を行い、障害の予防ならびにパフォーマンス向上・戦術分析のための知見を得ることである。これらのデータは車椅子バスケットボールの二次的障害予防と競技力のため、車椅子バスケットボールチームに還元される。
方法:
- 日本障害者スポーツ協会から依頼され、クラブチームに所属する障害者車椅子バスケットボール選手に対して、日本障害者スポーツ協会指定のメディカルチェック(問診票、心電図、採血、胸部単純X線、ドーピングチェック)を行っている。その際、必要に応じ、我々が作成したメディカルチェックシートを加え評価する。また、医師が必要と判断した検査項目(単純X線2方向、MRI、血液生化学検査、超音波診断等)について調査し二次障害の評価を行う。研究において、メディカルチェック時の検査データを2次利用する。
- 研究協力者の栄養状態・心理面・休養・睡眠状態についての質問紙による調査(、休養・睡眠状態と生活のリズムについては別にアクティメーターを用いた調査を行いコンディショニングのデータを得る。
- 研究協力者のシュート動作ならびに車椅子駆動動作中等の上肢・体幹のバイオメカニクス解析を行い、競技レベルによる動作特徴を明らかにする。実験の内容は、赤外線カメラと動作解析装置あるいは、ビデオカメラを利用し、研究対象者にシュート動作ならびに車椅子駆動動作を行ってもらう。
期間:H28年4月1日~H33年3月31日
3.研究に用いる試料・情報の種類
診療録情報(問診票、心電図、採血、胸部単純X線、ドーピングチェック等)、検査項目(単純X線、MRI、血液生化学検査、超音波診断等)、栄養状態・心理面・休養・睡眠状態についての質問紙による調査、休養・睡眠状態と生活のリズムについてはアクティメーターを用いたデータ、動作中等の上肢・体幹のバイオメカニクス解析(動作解析装置、ビデオカメラ等)、試合のビデオ。
4.外部への試料・情報の提供
共同研究機関へのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。
5.研究組織 共同研究機関
みほクリニック | 参与 | 医師 | 和田野安良(研究責任者) |
筑波大学附属病院 | 病院講師 | 医師 | 清水如代(研究責任者) |
筑波大学 | 講師 | 医師 | 松原宗明(研究責任者) |
つくば国際大学 | 准教授 | 理学療法士 | 深谷隆史(研究責任者) |
山形大学 | 講師 | 体育学博士 | 池田英治(研究責任者) |
山口県立大学 | 講師 | 体育学博士 | 角田憲治(研究責任者) |
医療法人重陽会 介護老人保健施設 なでしこ | 理学療法士 | 愛知裕子(研究責任者) | |
作業療法士 | 石田菜月 |
6.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。 ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
茨城県立医療大学医科学センター教授 六崎裕高 (研究責任者)
連絡先:029-888-9200 学内電話(6556)
研究責任者: 茨城県立医療大学医科学センター教授 六崎裕高 (研究責任者)
連絡先:029-888-9200 学内電話(6556)